2023年から山にハマった30代ドM女子のトレイルランニング・登山記録

【レースレポート】富士登山競争 初めてのDNF 2024/7/26(金)

はじめまして!2023年から山にハマり、週末は登山やトレイルランニングを楽しんでいる30代トレラン女子、『やまりこ』と申します。
今回は初めて、山梨県で開催された『富士登山競走』という伝統的な大会に出場してきました!

富士登山競走 とは・・・

目指すは頂上。日本一の山岳レース

世界遺産富士山を舞台とする日本屈指の山岳マラソン大会です。戦後間もなく初開催されてから70年以上続く歴史あるレースであり、市民ランナーのグランドスラムの一つにも数えられています。
参加者数は富士山の標高にちなんで3.776人の枠がありますが、毎年多くのランナーがその枠を争います。コースは上級者向けの山頂コースと初心者向けの五合目コースがあります。山頂コースは標高770mの富士吉田市役所をスタートして、北口本宮冨士浅間神社から吉田口登山道を通り、日本最高峰の富士山頂までの約21kmを競います。高低差は日本最大の約3,000mに及び完走率が50%に満たないとてもタフなレースです。一方、五合目までのコースは完走率98%ほどと、初心者でも楽しんで参加できるレベル。練習会や試走会など、初心者に嬉しい、本番に備えたイベントも開催しています。

───富士吉田市観光ガイド参照

このように 日本一”くだらないレース”と称されるほど、とにかく登りだけのレース、
下りが一切ない過酷なレースです

山頂コースも五合目コースも山梨県の富士吉田市役所がスタート地点となっています。街から見える富士山は意外に遠くに見えるので、まず「いまからあそこまで走っていくのか・・・???」と疑問が頭をもたげます。
スタートしてからはとにかく真っすぐ、こんなに直線を走るトレイルのレースは他にないのではないかと思います。真っすぐひたすら傾斜を登っていく。

富士登山競走には山頂コースと五合目コースの2種類のコースがありますが、山頂コースは五合目コースに出場して五合目の関門(五合目ゴール)の通過時間が2時間20分以内の実績があった人にしかエントリー権がありません。

なので今回初出場の私は五合目コースにしかエントリーできません。山頂コースに出たい場合は、まずは山頂コース出場権の獲得を目指して五合目の関門突破を狙っていく必要があります。

コース・MAP・大会情報

上記のとおり、富士登山競走は2つのコースがあります。

  1. 富士吉田市役所~吉田口登山道~山頂に至る約21km(標高差約3,000m)定員:2,000名
  2. 富士吉田市役所~吉田口登山道~五合目に至る約15km(標高差約1,480m)定員:1,776名

今回私は②五合目コースに出場させていただきました。

今回走ったルートはこちらになります

私は五合目コースでの出場でしたので、五合目の佐藤小屋までがルートになります。

▼コースMAP

大会公式HPが公開しているGoolgeMapはコチラ

Mapでは分かりづらいですが、富士浅間神社までの3kmは街なので完全なロードです。
そこから馬返しまではコンクリの道が続きます
五合目コースの場合、本格的な登山道は馬返しからの5kmほどしかありません。
そのため五合目コースの場合は制限時間クリアのためには山力よりも単純なロードの走力が必要になるレースです

結果・走行結果・タイム

結果は・・・制限時間に間に合わず、あえなく初めてのDNF・・・

※ゴール地点の写真

とても悔しい結果です。

いまの私の走力では山頂コースへの出場資格が得られないレベルということはわかっていました。
でもまさか制限時間の3時間半以内にゴールできない結果になるとは思ってもいませんでした。
ゴールに辿り着いたのが12時35分頃。

佐藤小屋までの最後の登りに差し掛かる前に、スタッフの方の『あと20秒で~す!!』の鈴のカラカラという音を悔しい思いをしながら聞きました

今までレース中に足を止めたり、座ったことはなかったのですが
今回だけはどうしてもしんどくて何回か座って休んでしまいました(この時点で心がポキッと折れる音が聞こえた気がしました)

ロードの暑さに完全にやられてしまい、スタート前にお腹を下していたのもあってか、下半身にぜんぜん力が入りません。
レース中にここまで不調になったのは初めてだったのでどうしていいか分からずもうなす術もなく(今思えば下痢止めや整腸剤など飲んでもよかったのかも)

山道に入ればロードの暑さから解放されるので巻き返せるかとも思ったのですが

馬返しの関門を過ぎ本格的な登山道になってからも全く足が上がらず

ここまでレース中に身体がいうことをきかない状況になるのは初めての経験でした。

エントリー、宿の手配などについて

富士登山競走は、とても人気のある伝統的な大会です。

ですが参加者数が富士山の標高にちなんだ3776人分しかありませんので、エントリーが最初の関門と言われているほど、枠がかなり限られています。

エントリー開始から先着順での案内になりますので、エントリー開始の時刻になると、クリック合戦といわれるものが発生します。
まるで人気アイドルのチケットのよう・・・

ランナー向けのポータルサイト、RUNNETからのエントリーになります。

エントリー開始時間は毎年公式HPに事前にアップされていますので、もし出場を考えている方は4月になったらエントリーの日程を確認して、準備をしていてください

RUNNETに未登録の方でいきなり富士登山競走に出場しようなどという猛者はいないかと思いますが、RUNNETに未登録の方は、エントリー時に登録していないと、登録の手順を踏んでいる間に先着から漏れてしまうと思いますので、事前の登録をオススメいたします

かくいう私はというと、RUNNETには登録済みでしたので
今年は2024年3月25日(月)21:00 受付開始でした

クリック合戦が過酷だと聞いていたので、エントリー画面にまで行ってみて、間に合わずエントリーできなくてもまぁいっか くらいのテンションでその日を待っていました。

仕事帰りの電車の中、設定していたリマインダーの音に導かれエントリー画面を開くと、そこには青く光る「エントリー」ボタンが・・・(押せる・・・!)

エントリー開始になるまで押せなかったそのボタンをそっと押します。

必要なのは駐車場がいるかどうかの選択くらいだった気がします
できなかったらまあいいかくらいのテンションだったのに、気が付いたらエントリーが完了してしまっていました。

総括・出場してみて・感想

そうして出場してみてわかった”過酷なレース”といわれる所以・・・

まず、『とにかく暑い!!!』

山頂コースに参加される方は、制限時間がとにかく厳しいとのことでなかなかゴールまで完走するのも難しいようですが、
5合目までの制限時間にすら到達できなかった身として言い訳をさせていただくと、今回の敗因は暑さが一番の原因だったとおもいます

5月のゴールデンウィークに試走に行ったときに、ルートを確認しながらでも2時間半くらいで走れたので、制限時間には余裕があると思い込んで油断していたのもいけなかったと思いますが・・・

熱中症まではいっていなかったのでもしかしたらもっと頑張れたのかも知れませんが、倒れたらそれはそれで終わり。かなりギリギリの状態での戦いとなったのは事実でした。

どう考えても走力が足りないので、1年準備したとしても来年エントリーすることはないような気がしますが、人生一度きり。なにがあるかわからないので後悔するくらいなら参加してみたい性格なので、気が付いたら来年も無謀にも挑戦している可能性もあるかも・・・?
ただ、運営・ボランティアの方や他のランナーの方に失礼のないように、自分のなかでできる限りの準備はもっとしてから臨みたいと思いました。

今回は反省点が多いレースでしたが、とても勉強になったと思います。
ひとまずお疲れ様でした!

レース後に割引チケットを使って飲ませていただいたレモネード。
美味しかったです



最新情報をチェックしよう!